アメリカへ渡った初めての日本人として有名なジョン万次郎を紹介します。土佐藩の漁民として生まれ14歳の時に漂流して無人島にたどり着き、3ヶ月後アメリカの捕鯨船に助けられます。ジョン万次郎の仲間たちはハワイに降ろされたものの、格別な好奇心を示したジョン万次郎はアメリカ大陸までついて行き航海術をはじめとして学問を身につけました。
ジョン万次郎はサンフランシスコでゴールドラッシュの時代を経験し、差別も体験しました。ジョン万次郎は身につけた技術をもって、捕鯨船に乗って日本へ帰国することを決意します。ハワイ・琉球を経由して帰国したジョン万次郎は新規な知識と技術を獲得した人として厚遇される一方で、外国のスパイだという疑惑を受けることもありました。幕府が領有を主張するために派遣した官吏として、小笠原諸島を訪れ、調査と図面作りをしたこともあります。晩年は静かに暮らしたようです。
ジョン万次郎とともに漂流した仲間の日本人は、ジョン万次郎が帰国時にハワイに寄ったとき、すでに亡くなった者や結婚をしてハワイに残ることを選んだ人もいたそうです。